皇位の安定継承に向けた政府の検討。
いよいよ先延ばしできない局面に差し掛かった。11月8日の「立皇嗣の礼」が終わると、本格的な検討に着手するというのが、
これまでの約束だ。しかし、政府の従来の国会での答弁の仕方を点検すると、
この期(ご)に及んで、まだ見え透いたゴマカシに逃げるかも知れない。
さすがに旧宮家案は排除されても、油断大敵。「皇族数の減少」についてだけ、“目眩(くら)まし”的に
手当てをするポーズだけ見せて(場合によっては特例法も)、
何より肝心な「安定的な皇位の継承を維持する」為の制度改正
(この場合は皇室典範の改正が不可欠)は、更に先延ばしする可能性がある
(悠仁親王殿下のご即位までは大丈夫…とか言い張って!)。しかし、そこに手を着けなければ、もし「女性宮家」や「女性天皇」を認めても、
必然的に“一代限り”にならざるを得ない
(その場合、敬宮〔としのみや、愛子内親王〕殿下は一代限りの
女性宮家の当主というお立場)。それでは何の解決にもならないし、当事者の方々にとって
非礼この上ないばかりか、率直に申し上げて残酷だ。
これから政府の検討が本格化した場合、「皇族数減少」だけへの
“限定的”な対応(=皇位の安定継承“切り捨て”)という
方向性をいかに遮断するかが、最大の焦点になりそうだ。【高森明勅公式サイト】
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